こんにちは!
TAKERUCOFFEEのたけるです。
今回はなるべく難しい理屈を抜きにして
ハートの描き方のコツと簡単な書き方を解説していきます。
フォームミルクの状態を可能な限り良く
まず前提としてフォームミルクの状態が良ければ良い程ラテアートにおいてミルクの挙動が思い通りになります。
それは高級なエスプレッソマシンの方が状態は良くなりやすいです。
それは間違いないです。
主に水分含有や攪拌性能の面で差がでます。
家庭用エスプレッソマシンでも最高の状態までもっていけますが練度が必要になりますし、100均ミルクフォーマーにおいてはさらにかなり高い練度と知識が必要になるのかなと思います。
しかし‼
そろそろAmazonでも取り扱うであろう【ナノフォーマー】は練度があまり必要なくとも最高のミルクフォームを実現できるのでよかったら使ってみてください。
取り敢えず使い方の動画は一度撮ったんで一度見てください。
一般的なハートの描き方の解説
それではまず一般的な書籍などに書いてある書き方を見ていきましょう。
♡ハートの書き方♡
①かさを増します
②ピッチャーのクチバシを近づけます。
③白が浮いてくるので押し広げます。
④中心を切ったらできあがり!
で き ま せ ん
そんなあなたに詳しく解説!
きちんとかみ砕いてお伝えしていきますね。
TAKERUさんの解説
Step1.かさを増します
これは一言で言うとつまりこういうことです。
↓
①(注ぎ口を近づけやすくするために)かさを増します。
(ちなみに優しく注ぐと茶色がきれいになるよ)
—————
まずエスプレッソの中心にフォームミルクを注ぎます。
これは真ん中付近の方が茶色が乱れにくい為です。
そして優しく注いでいきます。
優しくしないと茶色がぐちゃぐちゃになって色が薄くなったりまだらになってしまいます。
ある程度かさを増します。
全体の30%~ほどまでかさを増やしたら十分でしょう。
このくらい増やしたら注ぎ口が液面にかなり近づけやすくなっているはずですよ。
ピッチャーのくちばしを近づけます
これは一言で言うとこういうことです
↓
②(近づけると浮力でフォームミルクが浮くから)ピッチャーのくちばし(注ぎ口)を近づけます。
(この時カップをやや傾けるともっと近づけやすいよ)
—————
まず注ぎ口と液面が近いと白色が浮きます。ココ大事。
この理屈はフォームミルクは泡が含まれた液体なので水よりも浮力が高い為です。
なので本来は浮っき浮きの浮きたがりなんです。
なのに注ぎ始めが浮かないのは高い位置から注ぐと水泳の飛び込みのように「一旦沈む」ということが働いているのです。そして着色されて白は出てきません。
※ラテアートにおいてのこの常識は知ってはいるけど見失いがち。しっかり心に深く刻んでおこう。
高い位置から注ぐと浮かない。
低い位置から注ぐと浮く。
これは絶対的に基本の基本の基本の前提。
この感覚は本当に財産なので絶対にモノにしてください。
カップを注ぎ口へやや傾けると低い位置から注ぐがよりやり易くなるよ。
さらに近づけやすいということ。これはコツとなります。
ここで思い通りにいかない場合十中八九フォームミルクの分離が考えられます。
フォームミルクは直訳して泡牛乳です。泡と牛乳が混ざり合ったものです。
しかし、泡と液体というのは分離したがるものでなかなか混ざり合いませんし、混ざり合った後なかなかその状態を保ってくれません。
なので対策としては
しっかり混ぜ合わせる
か
混ざり合った後その状態を維持している間にもうわき目も振らず直ぐに注いでしまう
です。
白が浮いてくるので押し広げます
これは一言で言うとこういうことです
↓
③白が浮いてくるので(注ぎの流量を強くすると)押し広げ(れ)ます。
(浮いてこなかったら泡と液体が分離しているよ)
—————
流量という概念がラテアート教本において割と軽んじられている傾向があります。
それはフォームが厚い薄い等で強く弱くが変わってくるから説明しにくいからです。
フォームが薄いのに激しく注ぐと…ぐちゃぁってなるし
フォーマーが厚いのに弱く注ぐと…こじんまりとしたアートになってしまったり
基準が文章だと伝わりずらいからです。
安心してください。なのでここで基準を提示します。
まず、
最初にかさを増している時の流量を基準にしてください。
そのために極力かさを増している時に優しく注ぐクセをつけましょう。
かさを増しているときにぐちゃるようだったらもっと優しくしてください。
かみ砕いて言うと
「今回ラテアートを描くときに注ぐ流量の基準でかさを増していきますよ~」
って頭を少しかすめさせてください。
これだけで流量コントロールの上達が今後段違いです。
是非やってみてください。
これに慣れてきたら
かさを増していった流れのまま(注ぎを止めずにに)、注ぎ口を液面に近づけてみてください。
すると、
「あぁこのくらい近づけたら白が浮いてくるのだなぁ」
と液面との距離感のコントロールが身についてきます。
これが出来たらリーフ系統はマスターしたも同然です。
このトレーニングの流れはマジで強いです。
初心者はこの順序で練習してね。
変な教え方をされたバリスタを一瞬で抜ける上達速度が出ると思います。
話はそれましたが、
浮いてきたらその基準よりも強い流量にしていくとどんどん白が大きく広がっていきます。
ミルクピッチャーのくちばしの形状がぴょんってとがっているから液面横方向への力が強まるからです。
そして、このときの広げ方にはコツがあります。
かさをましている時の注ぎの強さを50%したとして、
広げるときにいきなり100%!強く!おりゃー!って注ぐんじゃなくて、
50,60,70%…と少しずつ強くしていくイメージをすると綺麗に広がりやすいです。
ピッチャー内部のミルク残量が減っていくので、慣れないうちは気を抜くと実は
50,60,50,40…と知らぬ間に弱くなりがち。これホント。
意識してみてね。
中心を切ったら出来上がり!
これは一言で言うとこういうことです。
↓
④(強く押し広げた流量を優しくに戻して)(くちばしを少し離して)中心を(注ぎながら)切ったら出来上がり!
—————
ハート型にするためにはハートの切り込みを作ることが必要なんですが、
その時のコツは注いでいる中心から逃げないことが大事です。
注いでいると液面がたまっていきます。
液面がたまっていくとこぼれないようにカップの傾きを戻していきます。
傾きを戻すと注いでいる位置が中心からずれていきます。
これは意識しないと本当にこうなります。
防止策は「ここを狙ってるぞ~」と『視る』ことです。これポイント。
しかし最初の方はこれを意識すると流量の意識を忘れちゃったりする。難しいね。
でもそのうちどっちか意識しなくてもナチュラルに出来るようになるよ。
大事なのは悪いクセをつけないこと。
悪いクセがつくと逆にどっちかを意識しないとナチュラルに出来なくなるよ。
そして最後に切るという動作でハートの下部のチョンとした部分ができます。
これなんですが、ここまでやってきたことの逆をするということなんですね。
高い位置にして「浮かせない」流量を弱くして「広げない」
この状態にして下にスライドさせればOK。
文章でつらつらと読んでいくとなんだか難しそうな感じするけど。
普通何も意識しないでいると、
液面が溜まっていくと何も考えなくても自然とビビって弱く注いでしまいますし、
クチバシと液面も当たってしまうと嫌だなぁと思うから自然と離してしまうものです。
つまり
今まで意識していたことを意識しないようにする
だけでいいわけです。
ここで弱く…高く…と意識して出来るのは頭の回転がすごくいい天才マンだと思います。
最初は頭がいっぱいいっぱいになってなかなかできないはず。
なので
『最後は弱くしてちょっと上にあげる感じ?』
みたいなフワっとしたノリでやるのが僕が今まで教えてきた中で一番成功率が高かったです。
おしまい
いかがでしょうか?
すごくうるさかったんじゃないですか?
難しく考えがちですよね。でも簡単にも教えれるのです。
ややこしかったら太字だけ読んでください。
ということで結果にコミットしそうなPOINTをかいつまんで解説したものを動画にしました。
是非見てください。
動画を見て出来なかったなぁ、難しいなぁと思ったらこのブログに帰ってきてください。
そしたらきっと出来るはずです!
Enjyoy!
LatteArt Life!