分かりやすく動画にまとめてみました。
動画では説明しきれなかったことや長ったらしくなってしまうことをまとめて書いていきますね!
はじめに
液面をすーっとすじが流れていく感覚。
フリーポアラテアートの醍醐味でとても楽しいですね。
でもなんどやってもあのようにならない。
高い書籍や高いセミナーで人に教えてもらったり学んでも
腑に落ちなかったり感覚論だったり
自分なりに落とし込んで練習して、
なんとなくできるようになったけど安定しなかったり
そんな方は意外と多いんじゃないでしょうか?
何が違うのか?エスプレッソかフォームミルクか?
だどしたらなぜなにどうしてどこがどう違うのか?
分かるようになったら解決策は出てくると思います。
今回はどこよりも詳しいフリーポアラテアートの対流を解説していきます。
ミルクすじの出し方
ミルクすじの出し方には【条件】があります。
これが安定してできるようになったらもう対流をマスターしたもんです。
それは
カップ中のクレマ(フォームミルクとエスプレッソの混合した層)を無理なく破っていける水平方向の力が加わっていること
です。
これがあればただ近づけるだけで水平方向への力が働き、どんどんフォームミルクが奥へ向かっていきます。
これが起こらない原因はほぼ2つです。
Ⅰ.カップの表面の層が分厚い。
Ⅱ.水平方向の力が弱い。
この2つです。
かつこの2つは相関しています。
クレマが薄ければ水平方向の力はある程度弱くて大丈夫ですが、逆に厚ければ水平方向の力は強く必要です。
書き始める時のカップの中の状態
かさを増した後のカップの表面はエスプレッソのクレマのみだと思われがちです。
これはクレマも勿論あるんですが、
エスプレッソの水分と混ざってすぐに分離したフォームミルクの層
もできているということを抑えておいてほしいです。
つまりフォームミルクのフォーム量が多いと
いざ注ぐぞ!
とかさを増したカップの中でも厚いフォームミルクの層ができてしまっているということです。
その正体が判明したところで
カップの中の層を書きやすい状態にする方法を3つ紹介します。
Ⅰ.フォームミルクのフォーム含有をそもそも厚くしすぎないことです
そうすることでボリュームアップで作られたキャンパスにできる層は薄いものとなります。
Ⅱ.エスプレッソの濃度をあげる(水分を少なくする)ことです
エスプレッソの粘度が高く、水分とクレマ等が混ざり合っている状態だとカップ中の分離が遅くなり、層が厚くなりにくいです。
時間がたってクレマが消え、サラサラになったエスプレッソやハンディプレッソやが書きにくい理由は実は水分と粘度です。
なので対流メインのラテアートを得意とする方は割とリストレット気味に抽出される方が多いですね。
Ⅲ.書き出しを早くして層が厚くなる前に書き始めることです。
かさを増したら層が厚くなる前にすぐに書き出すとすらすら書きやすいです。
手数が多くなると書きにくい理由は実はこれもあるんですよ。速度も大事ですね。
これによりカップ表面の層を無理なく破らせることのできる準備が整いました。
水平方向の力を無理なく加える方法
前回の動画で詳しく説明しているんですが、
基本的に水平方向の力を強くするには
ピッチャーのクチバシを利用して飛び出す力を使うことです。
その力は注いでいる勢いが強ければ強いほど増すのですが、
あまりに強いと液面がブレイクしますしミルクすじが太いです。
じゃぁあまり強くない勢いで描くにはどうしたらいいのか。
飛び出した勢いはクチバシ付近が一番強いのでそれを使うために
Ⅰ.ピッチャーと液面を近づけることです。
むしろほぼくっつけてる人が多いくらいです。(あまり良くない
がっつり近づけるための解決策は
Ⅱ.カップを傾けることです。
むしろ傾けすぎて若干垂れている人が多いくらいです。(あまり良くない
それでも出来ないときは
対流を扱うラテアートは
表面の層(エスプレッソ)と無理なく破っていける水平方向の力(ピッチャーの取り扱い)が適正なら必ずできます。
いろいろ書きましたが、
なんだかんだフリーポアでうまくいかない原因第一位はフォームミルクの分離だと思います
しかし、なかなかいい感じのフォームミルクを達成するのは難しいとは思います。
例えば家庭用のエスプレッソマシンのスチームは水分が多く出ますし、パワー不足でテクスチャリングもしにくく分離も早まります。
クリーマーだとラテアートが書きにくいのも分離です。一方向によるスピンでフォームミルクに【抵抗】がかからずテクスチャリングが起きにくいです。
ここでワンポイントアドバイスです。
分離する前に注ぐんです。
構えやかさを増したあとなんかに一呼吸おくのもやめて
エスプレッソの抽出、スチームの空ぶかしを終えたら
もうそれはそれはすぐに注ぎ始めてください。
書き味にもしも変化が見られたらミルクに原因があるということです。
僕はそこに気づけず、ポアテクニックに変なクセがついたりしましたし、遠回りをしました。
調べても聞いても答えなんて見つからずに悶々と検証とただ練習を繰り返しました。
あまり綺麗にまとまってないかもしれませんが、
そんな中見えてきた生の情報を届けて、楽しいラテアートと技術の向上が届けれたらいいと思っています。
今日はここまでです。
次はポアテクニックについてかな。
内容がガチすぎるのが当ブログの魅力だと思うんで待っててね。