JLAC2016

競技会

ファイナルに残り、8位の成績を残すことが出来ました。

それは何故か。

昨年大会で優勝し、世界大会で4位の成績を残した名倉バリスタが当時先輩として居てくれた事に他なりません。遅刻したら叱りつけてきますし。厳しかったです。(当たり前)

大会に臨むに当たっての競技者の規範となる取り組み方は僕に大きく影響を与え、

また、練習量が僕が思うより遥かに上を行っていました。

いかに自分が甘かったか。痛感しました。

そんな先輩に追いつき追い越すにはさらにもっとがむしゃらにやらなくてはいけない。

無我夢中で練習しました。毎日毎日。

練習を沢山しすぎてなんだかもう逆にどうでもよくなってしまって、練習した自分に酔っていました。

自分自身に酩酊した結果予選ではさしたる大きな緊張もなく力を出し切ることが出来ました。

結果は7位。

初出場枠を除くと上位7名が決勝進出です。

なんとか引っかかりました。

ジャッジシートを見直すとアートバーが高い点数を取っているようでした。

これはサポートS氏の力が強大だったに他なりません。

S氏は芸術職だった為に細部や見え方に厳しく、大味で技術偏重だった僕に美術指導をしてくれました。

決勝ではビックサイトのステージという初めての大舞台ということもあり舞い上がりました。

加えてJCIGS(Japan coffee in good Sprits)の横田氏のサポートも率先して行いました。

自分を忙しく追いこんでいた節がありました。

それは、自分に酩酊していて気持ちよくあったのです。

この酩酊感は悪酔いでした。

前日リハーサルで吉住バリスタ(2016champion、世界3位)のパフォーマンスを見た時に圧倒的な実力差を感じました。

知らないテクニックに複雑さ。一つ次元が違く上手すぎる。絶対にまねできない。

負けを確信した。自分のベストを尽くすなんて考えることはできなくなってました。

どうやったら勝てるんだろう、いや勝てない。無理だ。

舞い上がった自信は消えました。復活もしませんでした。

決勝では予選よりもっと沢山練習したはずなのに

茫然自失。完全にシラフになりました。

予選よりも大きくスコアを落として最下位。

僕の大会への取り組みと自信はこの時泥酔へと変わってしまった。