僕は20歳の時ラテアートに影響を受けて初めてコーヒー及びエスプレッソドリンクに興味を持った。
それまで自らすすんでコーヒーを飲むことすらしなかった。
コーヒーがオレンジジュースやコーラ等の清涼飲料水に勝てる要素が見つからないのだ。
甘党な僕がある日パフェで有名な喫茶店へ行き、一緒に行った彼女が頼んだカプチーノにマイメロディが描かれていた。
素直に感動した。
特に目の前の彼女がとても喜んでいることにさらに感動した。
あと飲んでもそんなに苦くない。これならいける。コーヒー牛乳なら美味い。
僕は当時福岡に住んでいたので色々なコーヒーを飲んでみることにした。
その時トラックでコーヒーをすこぶるおしゃれに販売している人に出会った。
その後JBCで優勝することになるRec Coffeeの岩瀬さんだった。
ハニー珈琲さんの豆を使用していてハニーの意味が全く分からなかったのを今でも覚えている。
今思えば普通に店名なのだが、他にもなんか沢山語って頂いた。全然そこのところは覚えてはいないのだが、たぶんハニープロセスのことを語っていたような気がする。それと相まってほんとよくわからなかった。
ただ、トラックで自由気ままそうに商売をしている様は漠然と僕に憧れを抱かせた。
カプチーノにはハートが描かれていた。
はちみつが入っているんじゃないだろうかと先入観を持って飲んだカプチーノは驚くほど甘く、苦さなんて皆無だった。
そんな素敵な飲み物を作る大会に初めて出たのが
Japan LatteArt Championship 2015
エスプレッソと牛乳で素敵なコーヒーに仕上げてね☆
っていうすごくファンシーな競技会だ。
初めての出場。そして盛大な遅刻。
結果は揮わなかった。平凡なデザインと未熟な腕前。知識も不足。そして遅刻。
でもラテアートへの憧れが強い僕はリベンジを誓ったのだった。
先輩からもすごい怒られた。未だに事あるごとに言ってくる。
遅刻はしてはいけない。そう、誓ったのだった。